2018-11-18
憲法ネット103発足1周年記念シンポジウムの報告
2018年10月27日(土曜日)13:30~16:30に専修大学神田校舎1号館14番教室を会場にして、憲法ネット103発足1周年記念シンポジウム「安倍政治を問う-9条・教育・沖縄」が開催されました。参加者は、憲法ネット103側の主催者、専修大学の学生さん、市民の方々、メディア関係者で総計62名となり、盛会のうちに成功しました。
麻生多聞氏(鳴門教育大学准教授)が「憲法9条に適合的な非武装での安全保障方法論とはージーン・シャープ『市民的防衛』について」、中川律氏(埼玉大学准教授)が「憲法を改正すれば教育はよくなるのか?-教育の無償化を題材に考える」、小林武氏(沖縄大学客員教授)が「沖縄から安倍政治を総括する」を報告し、それをもとに会場からの質問への報告者からの回答と討論がなされました。第1部の各報告の司会は斉藤小百合氏(恵泉女学園大学教授)が、第2部のシンポジウムの司会は清水雅彦氏(日本体育大学教授)がそれぞれ担当しました。
当日の麻生多聞氏と小林武氏の報告レジュメはこちらにありますので、ぜひご参照ください。また、中川律氏の報告に関しては、阪口正二郎・愛敬浩二・青井未帆編『憲法改正をよく考える』(日本評論社、2018年) に所収されている「教育の無償化は憲法改正によって実現されるべきものなのか?」も、講演者が同様の問題意識から執筆したものなのでぜひ参考にしてください。
今回は、感想・要望に関するアンケートに関しても、15名という多くの方々から回答をいただきました。麻生報告、中川報告、小林報告には、「考えさせられる内容のものであった」「感銘を受けた」と言った声が多く寄せられました。また、憲法ネット103に対しては、今後の企画への期待も寄せられ、具体的には、天皇の代替わりとの関連で象徴天皇制、政教分離などを取り上げてほしいと言った要望もありました。
当日のマスメディア(しんぶん赤旗、社会新報)による報道も合わせて掲載してあります。依然として厳しい改憲情勢が続く中、2年目に入った憲法ネット103は今後も様々な活動をするなかで市民のみなさまとのネットワークを広げていきたいと考えています。引き続きのご支援・ご協力をよろしくお願いします。
(文責・稲正樹)
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