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2020-04-04

憲法ネット103(編)『安倍改憲・壊憲総批判ー憲法研究者は訴える』(八月書館・2019年)が刊行されました。

 安倍政権が声高に強行としようとする「改憲4項目」の問題点を、憲法研究者が一つ一つ明らかにし、総力を挙げて究明する、渾身の一冊です。ぜひ手にとってお読みください。

 本書は、個別に「自衛隊の憲法9条加憲論」「緊急事態条項」「教育無償化」のウソを暴くとともに、「憲法改正手続としての国民投票」についても、寄りかかっているあいまいな論拠を明らかにします。
 編者の「憲法ネット103」は、数の力で押す安倍政権の「壊憲政治」の動きに抗して、2017年秋に発足した憲法研究者と市民がつながったグループで、安倍壊憲政治の「沖縄切り捨て」の諸問題(辺野古新基地問題、南西諸島への自衛隊配備問題)の他、「新防衛計画大綱、中期防から見えてくるもの」「あいちトリエンナーレ2019中止をめぐる憲法問題」など、今現在進行中の諸課題までを総ざらえ・総批判します。 

出版社:八月書館 http://www.hachigatsusyokan.co.jp/
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/490926907X/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_hfdIEbAMCHM1X
honto:https://honto.jp/netstore/pd-book_30038963.html
紀伊国屋書店:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784909269072

安倍改憲・壊憲総批判──憲法研究者は訴える 目次

第I部 安倍改憲はここが問題だ!
第1章 自民党「改憲4項目」批判──第9条には「平和省」こそ相応しい 鈴木 眞澄
第2章 安倍改憲論の問題性──自衛隊の憲法9条加憲論を中心に 藤井 正希
第3章 緊急事態条項──規模自然災害と国家緊急権 村田 尚紀
第4章 安倍改憲と「教育無償化」の欺瞞 成嶋 隆
第5章 環境権と憲法改正 植野妙実子
第6章 憲法改正手続としての国民投票について 井口 秀作

第II部 沖縄は安倍改憲・壊憲に負けない!
第1章 沖縄が渇望してきた立憲主義  石村 修
第2章 安倍非立憲政権を沖縄は許さない  小林 武
第3章 沖縄をめぐる主権と人権──辺野古基地問題を考えるために  笹沼 弘志
第4章 「平和な空を守る条例」を求める請願──米軍と対峙する住民の努力  小林 武
第5章 南西諸島への自衛隊配備と「憲法上の権利・自由」  飯島 滋明
第III部 安倍壊憲政治を乗り越える!
第1章 「立憲主義・法の支配」という座標軸から見た「安倍政権による国会の簒奪」  根森 健
第2章 衆議院の解散は“総理の専権事項”ではない 
──壊憲権力を拘束し得る憲法解釈と法制定を  長峯 信彦
第3章 「戦争によらざる自衛権」に立脚した非武装による安全保障の方法論
──ジーン・シャープ「市民的防衛」 麻生 多聞
第4章 24条の平和主義と北海道──非軍事・非武装・非暴力のゆくえ 清末 愛砂
第5章 新防衛計画大綱、中期防から見えてくるもの 稲 正樹
第6章 「あいちトリエンナーレ2019」中止をめぐる憲法問題 飯島 滋明
第7章 天皇代替わり儀式の違憲性 稲 正樹

巻末資料
・「憲法研究者・行政法研究者が問う! 沖縄・辺野古新基地建設問題」集会での発言の紹介
・「あいちトリエンナーレ」に関する 8 月11日付け声明

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