“群馬の森朝鮮人追悼碑撤去”における山本一太知事の行政的対応について憲法的に考える

 2024年1月29日から群馬県は、行政代執行法に基づき、県立公園「群馬の森」にある朝鮮人追悼碑の撤去工事を始め、現在では既に更地になっており、そこに追悼碑が存在していた痕跡はまったくない。碑文の内容の妥当性、追悼碑撤去の妥当性については、現在でも賛否両論が激しく対立し、容易に解決しそうにもないが、今回はこの点にはあえてふれない。それらの妥当性の問題は別にして、今回の山本一太知事の対応は、憲法的に非常に不適切であり、大きな禍根を今後に残したと言わざるをえない。